【羽標本】キジ

キジ

Common Pheasant

Phasianus colchicus

標本情報

個体No.1(オス)

回収時の状況

食痕

測定値[mm]

初列風切:-
次列風切:160 – 170
三列風切:103-105
尾羽:185 – 330

個体No.2(メス)

回収時の状況

食痕

測定値[mm]

初列風切:160 – 175
次列風切:-
三列風切:-
尾羽:235 – 250

 

コメント

ケーンと鳴くキジです。鬼を退治したり、日本の国鳥になったり大活躍のキジです。

番でいる時は、メスを先に逃してから自分が逃げるというジェントルマン。

国を代表するのも頷けます。

キジ

 

さて、羽標本を見てみましょう。

キジの次列風切、三列風切、尾羽

次列・三列風切、尾羽

個体No.1は勇敢なオスの羽です。

この標本は、部位はあまり揃って無いですが、それでも各部で色彩豊かで複雑な模様が見て取れます。

キジ_オス_次列風切、尾羽

特に尾羽はなんとも言えない、サイケデリックなまだら模様です。

中央付近の尾羽は、縁がふさふさになっていて、所も他の鳥にはあまり見られない特徴です。

飾りやアクセサリーなどにも使えそうです。

 

個体No.2はメスの羽です。

キジ(メス)の初列風切、尾羽、尾筒

初列風切、尾羽、尾筒

 

メスは、オスとは打って変わって地味な色使いですね。

キジ(メス)

 

しかし、尾羽の模様はとっても素敵ですよ。

キジ_メス_初列風切、尾羽

黒、茶、褐色が複雑に連なって、格子形のトラ柄と形成しています。

このキジ(メス)柄のベルトなんてあったら、意外とウケるかもしれません。

(誰か作って!笑)

 

コレクションの都合上、雌雄が揃っていませんが、同じキジ目のヤマドリと並べてみました。

まずは風切です。

キジ_ヤマドリ_風切比較

初列風切は模様は少し違うものの、配色と形は良く似ていますね。

しかし大きさが同じようなのは、どうやら、キジ(メス)とヤマドリ(オス)を比べているからのようです。

 

次列風切では、オス同士を比べていますが、長さは全然違います。

キジ(オス)の方が、ヤマドリ(オス)より約3cm程大きいです。

これが種を通じて言える事なのかは言い切れませんが、原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版でも同様の傾向でした。

 

こちらは尾羽の比較です。

キジ_ヤマドリ_尾羽比較

長さについては、部位が揃っていないので、長さは参考程度ですが、

ヤマドリ(オス) > キジ(オス) > キジ(メス

の順番です。

 

やっぱり、キジ目の羽はその複雑な模様が、多様で面白いですね。

 

 

羽のバックヤードは手軽なweb羽図鑑になれる様、日々活動しています。

質問やご意見ございましたら、ページ下部のコメント欄からお気軽にどうぞ♪

参考ページ

参考文献

当サイトの参考文献一覧はこちらからどうぞ。

改訂履歴

改訂第2版

改訂報告:【羽標本】キジ
キジの羽標本にメスを追加しました。この個体は友人の前で猛禽に捕食されたものです。後日回収してもらい、標本にしました。猛禽はオオタカかハイタカのように思われます。これまで当サイトのコレクションはキジのオスだけでしたので、貴重な羽標本となりました。

コメント