Oriental Turtle Dove
Streptopelia orientalis
標本情報
個体No.1
回収時の状況
食痕
測定値[mm]
初列風切:112 – 155
次列風切:98 – 111
三列風切:66 – 94
尾羽:125 – 136
個体No.2
回収時の状況
食痕
測定値[mm]
初列風切:-
次列風切:-
三列風切:-
尾羽:127 – 138
コメント
ドバトと並んで拾いやすい羽の代表選手、キジバトです。翼の模様がキジの雌に似ているからキジバトと呼ぶそうです。写真で比較してみましたが、似てますか?
さて、羽標本を見てみましょう。風切は全体的に褐色で地味ですね。肩羽や雨覆になれば独特の「キジ模様」が出ているので分かりやすいですが、風切には特徴が見当たりません。辛うじてP7-10の外弁に白っぽい縁が薄く出ているのが特徴です。
また、同じ環境で拾う事の多いヒヨドリは後ろが透けて見えますが、キジバトは透けませんので見分ける事ができます。
ドバトとも比べてみましょう。
まずは初列風切で比較しましょう。キジバトは赤茶色から肌色へのグラデーションに対し、ドバトは黒っぽい茶色から白にグラデーションしています。
尾羽で比べると、キジバトの先端はグレーで、ドバトは反対に黒いですね。
キジバトは良く拾う事のできる羽です。特徴が無いのが特徴ですが必ず覚えられます。しっかり覚えてください!笑
羽のバックヤードは手軽なweb羽図鑑になれる様、日々活動しています。
参考ページ
参考文献
- 原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版、叶内拓哉・高田勝、文一総合出版
- 野鳥の羽ハンドブック、高田勝・叶内拓哉、文一総合出版
- 山渓ハンディ図鑑7 新版日本の野鳥、叶内拓哉・安部直哉・上田秀雄、山と渓谷社
- フィールド図鑑 日本の野鳥 第2版、水谷高英、文一総合出版
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