Eurasian Jay
Garrulus glandarius
標本情報
個体No.1
回収時の状況
食痕
採取地
不明だが神奈川県近辺と推定
測定値[mm]
初列風切:134 – 157
次列風切:124 – 133
三列風切:70(Te3) – 106(Te1)
尾羽:-
省略記号と羽の順番
標本に記載している省略記号と羽の順番については、こちらからどうぞ。
カケスについて(簡単に)
登山道など、ある程度標高のある森でよく見かけるカラスの仲間、カケスです。
針葉樹に潜んでいる事が多いので、姿よりも、ジャーという声でその存在に気づく事が多いです。
いつも暗い所にいて、なかなか良い写真を撮らせてくれません。
さて、羽標本を見てみましょう。
ちょっとおっかない見た目とガラガラ声とは裏腹に、カケスの羽は羽好きで無くても憧れの対象になっているかと思います。
その理由はこれ。
この宝石のような輝きを放つ縞模様です。
白、青、黒の美しい縞模様は、グラデーションしながら見事に切り替わっている事がわかります。
この宝石の様な羽を拾えば、家宝物と言われる程、その模様は素晴らしいです。
特に雨覆と小翼羽は、模様の面積が広くて思わずうっとりしてしまいます。
羽標本には尾羽がありませんが、単体で拾った尾羽が手元にあるので、こちらも見てみましょう。
一見真っ黒な羽に見えますが、よく見ると根本に薄く縞々が入っている事が分かります。
人間にはほぼ見えないような構造色での模様ですが、人間より目の良い鳥達にはしっかり見えるのでしょう。隠れたお洒落ですね。
実は管理人がこの尾羽を拾った時、何の羽だか全く想像が付きませんでした。(クロツグミかなぁとか。)
ですが、縞模様に気づいた時にすぐにピンと来たのを覚えています。
なんだか良く分からないような黒い羽でも、よく観察すると特徴を発見する事ができます。
羽の同定には観察が重要ですね!
羽のバックヤードは手軽なweb羽図鑑になれる様、日々活動しています。
ちなみに、今一番おすすめの羽図鑑のブックレビューをこちらに書きましたので、よかったらどうぞ。
参考文献
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