Japanese Green Woodpecker
Picus awokera
標本情報
個体No.1
回収時の状況
食痕
測定値[mm]
初列風切:94(P9) – 125(P6)
次列風切:95(S1)
三列風切:39(Te3) – 67(Te1)
尾羽:48 – 112(T1)
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黄緑色の外縁に縞模様の内縁。ぱっと見ですぐにアオゲラだと想像が付きますね。この特徴的な羽は関東に住んでいる限り、他に間違える種はないかと思います。北海道で見つけたらヤマゲラとなるようです。両者の羽の差は・・・羽を手に入れたら是非書きたい宿題です。
アオゲラは里山を歩いて出会えると本当に嬉しい野鳥です。ヒョーという声はしても姿を見る事はなかなかできませんね。探鳥会でも主役級になりうる存在です。
さて、この羽標本では左側で初列風切は小さなP10を除き全て揃っています。次列風切は少ないです。三列風切は揃っていますが一部欠損しています。尾羽はほぼ揃っています。
アオゲラに代表されるキツツキ類の羽で面白いのは尾羽です。尾羽の先がカッチカチで先端が二つに割れて尖っています。この尾羽を第三の足にして木の幹をよじ登り、樹皮をコンコンとうまくやっている訳です。上の写真も尾羽を使ってポーズしているのが分かりますよね?
羽とは関係ありませんが、アオゲラの学名(種小名)はなんとawokeraなんですね。アヲケラです。知りませんでした。さすが日本の固有種。誇らしい名前です。
羽のバックヤードは手軽なweb羽図鑑になれる様、日々活動しています。
参考ページ
参考文献
- 原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版、叶内拓哉・高田勝、文一総合出版
- 野鳥の羽ハンドブック、高田勝・叶内拓哉、文一総合出版
- 山渓ハンディ図鑑7 新版日本の野鳥、叶内拓哉・安部直哉・上田秀雄、山と渓谷社
- フィールド図鑑 日本の野鳥 第2版、水谷高英、文一総合出版
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