Rock Dove
Columba livia
標本情報
個体No.1
回収時の状況
食痕
測定値[mm]
初列風切:126 – 185
次列風切:91 – 108
三列風切:85
尾羽:118 – 127
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ドバトの羽は身近ですね。駅の近くや公園、道路の高架下など、拾うチャンスは多いので是非見つけてみてください。
拾って部位を同定した後は、近所の公園でドバトをよく観察してみましょう。
ドバトの素晴らしい所は、羽と見比べながら、ふむふむこの初列風切はあそこについているのかと、じっくり観察ができる点です。
さて羽標本を見てみると、ドバトの羽は白っぽいグレーで、カサカサしたような印象ですね。
初めのうちはキジバトと迷う事があるかもしれませんが、この白っぽさが分かれば迷う事はなくなります。
そして、尾羽は先端が黒です。キジバトは逆で先端がグレーです。良く拾う2種なので頭に叩き込んでください(笑)。
参考:ハト3種、尾羽の見分け
また、羽軸がとても固くて羽柄が比較的長いです。これって、レース鳩の様に早く飛ぶための進化なのでしょうか。
同定の注意点は、ドバトは色変わりが多い事です。この標本とは違う色の羽もおおいにあり得ます。この標本の個体は一番普通の色の類ですが、暗色の個体や白化した個体も多数いて変化に富んでいます。
わざわざドバトを見に行こうと思う事は無いかもしれませんが、通勤や買い物の途中など、普段の生活の中から鳥を良くみて頭に入れておく事は、とっても重要な事です。鳥見に行く時だけがバードウォッチングではありませんよ!笑
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参考ページ
参考文献
- 原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版、叶内拓哉・高田勝、文一総合出版
- 野鳥の羽ハンドブック、高田勝・叶内拓哉、文一総合出版
- 山渓ハンディ図鑑7 新版日本の野鳥、叶内拓哉・安部直哉・上田秀雄、山と渓谷社
- フィールド図鑑 日本の野鳥 第2版、水谷高英、文一総合出版
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