羽標本の中から、分かりにくいハト3種の尾羽を取り出して、その見分けについて書きます。
3種とは、アオバト、ドバト、キジバトの3種です。神奈川に住んでいてハトと言うと、まずこの3種でしょう。
尾羽を並べるとこんな感じです。分かりますでしょうか。
アオバト
では、まずはアオバトから行ってみましょう。
これは見るからに深緑色をしているので、難なく見分けられます。問題ありませんよね。
ドバト
次にドバトを見てみましょう。
先端に注目。先っぽが黒いんです。
キジバト
最後はキジバトです。
やっぱり先端に注目しましょう。ドバトと反対で先端はグレーですね。
ドバトとキジバトの見分け方のコツ
うーん、正直言って、ドバトとキジバトはややこしくて覚えにくいですね。
では、管理人の秘密の覚え方を教えますね。キジバトの翼って鱗の様な模様をしていますよね。あれって実は一枚一枚の羽の先端の縁の色が薄くなって、あの鱗模様になっているんです。
それを思い出しながら、拾った尾羽を見てみましょう。翼のと同様に縁(先端)の色が薄く(グレー)になっていれば、キジバトです。逆に縁(先端)が濃ければキジバトでなく、ドバトです。
すっごく分かりやすい!(?)
ドバトとキジバトの尾羽は大きくて目立つので、拾う機会がすごく多い羽です。良ーく覚えて、拾った時は「あ、これはキジバトの尾羽だよ」と自分の知識をひけらかして、友達に自慢しましょう!笑
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参考ページ
参考文献
- 原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版、叶内拓哉・高田勝、文一総合出版
- 野鳥の羽ハンドブック、高田勝・叶内拓哉、文一総合出版
- 山渓ハンディ図鑑7 新版日本の野鳥、叶内拓哉・安部直哉・上田秀雄、山と渓谷社
- フィールド図鑑 日本の野鳥 第2版、水谷高英、文一総合出版
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コメント
写真並べるとわかりやすいですね。襲われても逃げやすい様に、羽根が抜けやすい。だからよく拾うことがあるっていう特徴もありますね。
伊豆川さん、コメントありがとうございます!なるほど、トカゲの尻尾切りと同じ原理ですね。言われてみれば手持ちのアオバトの羽は特に尾羽が多いです。命からがら逃げ切った残骸かもしれませんね。