羽に興味はあるけど、ぶっちゃけ良く分からない。そんな方に向けたシリーズ、「羽の見分け講座ファーストステップ」
イントロダクション
第1回目は、羽を学んでいく上で最低限、覚えてもらいたい羽の構造と呼び名について説明します。
はね子
えー!学校の勉強みたいでヤダな〜
まあまあ、そう言わず。本当に最低限です。今回説明するのはたった2つですよ。
はね子
ん〜、だったら覚えられるかも
ですよね。では、はりきっていきましょう。
羽標本の中からフクロウの風切羽を取り出して説明しますね。
はね子
フクロウの羽!めっちゃテンション上がるぅ!
羽軸
まずは1つ目、羽軸(うじく)です。
羽を団扇(うちわ)だと考えた時、その軸になる部分です。凧の骨と例えても良いかも知れません。ここが折れてしまうと、パタパタ羽ばたいても飛ぶ力に変える事ができません。重要な部分ですね。
はね子
骨の折れた凧なんて役立たずよ
厳密に言うと、後述する羽弁が生えている部分だけを羽軸と呼び、生えていない下部の方は羽柄(うへい)と呼ぶのですが・・・
覚えるのが大変なので両方合わせて羽軸(うじく)で大丈夫です。細かい事はもっと詳しくなってからでOK!
はね子
めもめも・・・
羽弁
では2つ目、羽弁(うべん)です。
団扇(うちわ)で言うと、風を送り出す紙の部分ですね。実際、羽もここで風を起こして飛んでいる訳です。ここも重要!
はね子
どっちも重要ね
まとめ
という事で、2つをまとめるとこの様になります。
はね子
羽軸(うじく)と羽弁(うべん)、余裕で覚えたわ!
よかったです。最低限、この2つの呼び名を覚えれば、羽を楽しく学ぶ事ができるかなと思います。
羽のバックヤードは手軽なweb羽図鑑になれる様、日々活動しています。
参考文献
- 鳥類学、フランク・B・ギル、新樹社
- 原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版、叶内拓哉・高田勝、文一総合出版
- 野鳥の羽ハンドブック、高田勝・叶内拓哉、文一総合出版
- BIRDER 299号(2011.12)羽の落とし鳥を探せ、特集、文一総合出版
- BIRDER 385号(2019.2)羽毛は語る、特集、文一総合出版
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コメント
はじめまして。ヒヨドリの羽標本を作っていて、こちらで頻繁に勉強させていただいています。質問があります。背の同じ箇所から採取した羽の羽柄の長さが違うのはどうしてなのでしょうか?画像を見ていただきたいのですが。お時間ありましたらお返事いただけると幸いです。
お問い合わせありがとうございます。
また当サイトを頻繁にご利用頂いているという事、嬉しい限りです。
さて、ヒヨドリの背の羽柄の事ですが、残念ながら私には分かりそうにありません。文献でも見た記憶が無く、中西さんの洞察力は素晴らしいものだと思います。私だったら、背の羽は抜いても軽くスルーしているかも知れません(^_^;)
ただ、興味はあるのでもしお時間がありましたら、私のTwitterへDMで写真を送って頂けると嬉しいです。
ID: @SkgFeather
藤井幹さんだったら、何か知っているかもしれませんので、藤井さんのサイトを紹介しておきます。
確か問い合わせ用のフォームもあった気がします。
http://birdfeathers.seesaa.net/?from_sp
お役に立てずすいません。